研究所が担う主なミッション

1. 国の政策への貢献及び分野融合による新しい価値の創出等に向け、分野横断的な研究を推進

安全・安心社会の構築

船舶、港湾、空港等のビッグデータを活用した大規模災害時の輸送シミュレータ等、災害防止・最小化方策に関する研究開発

災害発生時に被災現場からヘリポートや前進拠点を経由して避難所へ輸送する流れを示した概念図

再生可能エネルギー事業の促進

再生可能エネルギー関連施設の主軸と見込まれる洋上風力発電施設の計画、施工、保守点検等の高度化に関する研究開発

洋上風力発電ファーム、検査ドローン、数値シミュレーションを示した再生可能エネルギー研究のイメージ

海洋環境の保全

船舶事故時等に環境汚染で問題となる油の回収等、環境汚染防止に寄与する研究開発

油流出事故後に重質油と海水が混合してエマルション化する仕組みとW/O型・O/W型の違いを示した図

2. 従来から培ってきた政策支援機能を維持向上させるために、
各分野の研究開発をより一層推進

海上技術安全研究所〈NMRI〉

海上輸送の安全の確保、海洋環境の保全、海洋の開発、海上輸送を支える基盤的技術開発等に対する適切な成果を創出し、国土交通省が推進する政策に技術的に貢献するため、次の研究に重点的に取り組みます。

研究分野とテーマ
社会への還元及び国際活動
  • 次世代船舶等の安全性評価・リスク解析手法及び自動操船・操船支援技術の高度化並びに船体構造評価技術に関する研究開発
  • 海難事故等の再現技術や評価手法に関する研究開発等
海洋環境の保全
エンジン関連装置の分解構造図

▲ 研究開発用のエンジンと設置した水素供給システム

  • ゼロエミッション燃料を用いたGHG削減技術の高度化及び安全・環境対策並びに船舶の運航時における環境負荷低減に関する研究開発
  • 実海域の海象・気象における船舶の性能向上に関する研究開発
海洋の開発
SIPによる複数AUV協調制御と海洋モニタリング技術の概念図

▲ 先進的海洋無人機システムによる高度な海洋調査

  • 海洋再生可能エネルギー開発に係る関連システムの安全性評価・最適化に関する研究開発
  • 海洋開発のための機器・運用技術の高度化、マリンオペレーション技術の最適化・安全性評価に関する研究開発
海上輸送を支える基盤的技術開発

▲ 建造工程のシミュレーション技術

  • デジタル技術の活用による海事産業の生産性向上や品質管理に資する技術に関する研究開発
  • ビッグデータ等の活用による新たなニーズに対応した海上輸送システムに関する研究開発

港湾空港技術研究所〈PARI〉

港湾・空港施設等の防災及び減災対策、インフラ整備の長寿命化、サイバー施工技術やDXの導入による生産性向上、沿岸・海洋環境の形成に加え脱炭素社会の構築への対応における技術的課題の解決等を図るため、次の研究に重点的に取り組みます。

研究分野とテーマ
沿岸域における災害の軽減と復旧
  • 地震災害の軽減や復旧に関する研究開発
  • 津波・高潮・高波災害の軽減や復旧に関する研究開発
沿岸・海洋環境の形成・保全・活用と
脱炭素社会の構築
  • 沿岸環境の形成・保全や活用に関する研究開発
  • 脱炭素社会構築を支援する技術に関する研究開発
経済と社会を支える港湾・空港の形成
  • インフラ整備に関する研究開発
  • インフラの維持管理に関する研究開発
情報化による技術革新の推進
  • デジタル技術の活用による生産性向上に関する研究開発
  • デジタル技術の活用による新たな価値の創造に関する研究開発

電子航法研究所〈ENRI〉

航空交通の安全性及び信頼性の向上、航空管制の高度化、環境負荷の低減、空港における運用の高度化並びに航空交通を支える基盤技術の開発を目標とする研究開発を実施して有益な研究成果を創出するため、次の研究に重点的に取り組みます。

研究分野とテーマ
航空交通の安全性及び信頼性の向上
GPS・SBAS・GBASなど衛星航法システムの相互運用性と安全性向上を示した概念図
  • 衛星航法の高機能化、安全性評価手法の高度化、適用範囲の拡大、障害に備えたバックアップに関する研究開発
  • 航空機監視に用いる各種センサの機能・要件の一元化に必要な技術に関する研究開発
航空管制の高度化と環境負荷の低減
航空管制区域の高度化と柔軟な空域運用を示した概念図
  • 柔軟な空域運用・経路設定、環境負荷の低減、空域の有効活用、悪天候などに対する運航の堅牢性及び次世代航空モビリティを考慮した空域管理方法に関する研究開発
  • 出発機や到着機の遅延低減を目的とした混雑空港における航空管制の高度化、管制支援方法に関する研究開発
空港における運用の高度化
  • センサ等のデジタル技術を活用して遠隔で航空管制する技術、空港周辺や空港面における航空機等の新たな監視技術と性能評価に関する研究開発
  • 衛星航法を活用した高度な進入着陸方式に関する研究開発
航空交通を支える基盤技術の開発
衛星通信やVHF通信を用いた航空通信ネットワークの概念図
  • 航空通信ネットワーク・サービスに必要な情報共有管理技術・手法などに関する研究開発
  • 周波数共用、宇宙天気現象が航空交通を支えるシステムに与える影響などの技術的課題に関する研究開発

3. 研究開発成果の社会への還元や国際活動を戦略的に推進

研究成果を最大化するため、成果の社会への還元に向けた取組や国際活動を戦略的に推進します

成果の社会還元に向けた取組

研究所一般公開

日頃の研究活動に対する理解や知名度向上のため、研究所一般公開を開催

(開催時期)
 海上技術安全研究所・電子航法研究所:毎年4月
 港湾空港技術研究所:毎年7月

地域貢献
  • 小学生の職場体験、課外授業及び校外学習活動への協力
  •  国際的に活躍し得る科学技術人材等の育成を目指したSSH(スーパーサイエンスハイスクール)への協力
  • 出前講座の実施

国際活動の推進

国際ルール形成への貢献
災害対応
  • JICA調査団の一員として地震・津波の現地調査に協力
  •  災害からの復旧・復興のための高度な技術指導
海外機関との連携
  • 国際ワークショップや展示会の開催
  • 国際団体や海外の大学・研究機関等との連携及び研修生の受入